ゲーミングパン粉

オーバーウォッチブロンズ脱却を目指しています → 2024年10月にちょっとゴールド踏みました

【オーバーウォッチ】高台に簡単にアプローチできるキャラは「まだ不慣れな人」向けであるかもしれない

オーバーウォッチコーチング動画や解説動画を見ていると、「とりあえず高台を取れ」という話がしばしば聞こえてくる。オーバーウォッチのみならず、FPS界隈では高台から撃ち下ろす形で攻めることができると強いらしい。

高台は強いのか

オーバーウォッチのみならずそもそもFPSの経験が浅い自分のようなもの (といってももう2年くらいやっているのであるが) からしてみると、実は高台が強いと言われてもそこまでピンとこないかもしれない。最初聞いたとき、自分はピンときた気がする……んだけど、実際に高台をしっかり使うマインドにはなかなかなれず、地べたでぺしぺし撃ち続けるキャスディをやっていた。

高台が強いっていう理屈は分かる。高いところから見下ろしたほうが射角が広く取れるし、ちょっと下がれば低いところの敵からは撃たれなくなる。攻めたいときに攻めることができ、やばくなったら任意のタイミングで安全地帯に引くことができる。どう見ても強い。やり得であると言っても過言ではなさそう。

しかし現実はどうだ。高台を取った!さあ撃つぞってことでちょっと顔を出す!顔を撃たれて死ぬ!ええー!?みたいなことがしばしばあるではないか。高台 is Power とはなんだったのか。そもそもこちらから射線が通るということはすなわち相手からも射線が通っているということに他ならない。こちらが相手を覗き見ているとき、相手もこちらを覗き見ているのだ。何も安全ではないではないか。わざわざ高いところに登る必要ある?

高台は強い

なんてことを思っていた時期もちょろっとあるのだが、最近はやっぱり「高台は強い」というのが心で分かってきた感覚がある。

  • ちょっと顔を出して撃たれる、っていうのはむしろ良い姿である (死ぬのはよくない) 。ちょっと顔を出して撃たれるっていうことは、つまり相手は「上に注目している」のである。その状態というのは敵の注意を少なくとも「上とそれ以外」に分散することができているはず。これによって、自分以外は敵からの圧が減って動きやすくなっているかもしれない。
  • で、他の味方が撃たれ始めたら自分も顔を出すといい。今度はいきなり頭を抜かれるみたいなことにはならないはず。敵は他の味方に注目しているはずなんで。
  • 高台 is Power だけど別に無敵ではないよ (それはそう)

高台は「弾が当たらなくても」強い

エイムが多少悪くても高台から撃つのは強い。「敵の注目を分散する」というところが高台の強さのひとつだからである。当たったほうが強いけどね。高台のアッシュやウィドウは強烈な圧があって強いのは間違いないんだけども、そうでなくとも、なんとなく距離減衰かかっちゃってるキャスディやソルジャー、あとあんま当たらないかもしれないゲンジの手裏剣なんかでも高台からぺしぺし撃つことには意味がある。そんなんでも注目を上とそれ以外に分散できる見込みがあるからね (とはいえトレーサーやリーパーみたいな近距離専門の方々で遠くの高台からポークするっていうとさすがに圧が弱すぎて無視されるかもしれないが) 。

ESPERANCAにて。キャスディを使って延々と高台から撃ち下ろしている。結果、敵のDPSがふたり釣れていて、その間にタンク相撲に勝利を収めているように見える。なお自分は結局死ぬ

注目を分散するという意味では、高台だけでなくてサイドや裏を取るというのも有効であるとされている。しかしサイドや裏のほうがリスクが高い。ちゃんとした高台は、ちょっと後ろに引けば相手からの射線をカットできる点や、相手からはすぐに距離を詰めることができない場合が多いという点からしてサイドや裏より相対的により安全と言えそうである。サイドや裏は同じように隠れられる場所があるとは限らないという点と、平地であれば相手から距離を詰められやすいという点が高台よりもリスクが高くなる理由になりそう。

マップがよく分かってない (自分のような) ものほど高台を取りやすい機動力のあるキャラを選んだほうがいいという考え

なのでいったん高台だ。俺は高台に行く。エイムがへぼいとか、戦況がよく分かってなくて逃げ遅れがちだとか、そういう渋い部分を多少カバーしてくれるのが高台だ。高台でぺしぺしやるといくらか勝ちに貢献できるって話だとしたらやるだろう?

さて、高台に行こうと思ったとして問題があるかもしれない。どうやって行ったらいいか分からないことがあるのだ。マップ理解度が低いのである。いまだにヌンバーニとかニュージャンクシティあたりはいまひとつ構造が分かっていない。最近 (S13) ヌンバーニでは高台へアプローチするための階段が増えたりしていたな。たいへん助かる。

また、マップの構造が分かっていてどういうルートで高台にリーチするか分かっていたとしても、機動力が低いキャラでえっちらおっちら歩いていくっていうのもやや気が利かない。なぜなら歩いている間にウェーブが終わったりするからである。お散歩って言われちゃうやつ?お散歩じゃねえ、俺のは登山だ。俺は高台を目指していたんだよ。これはウェーブが始まるタイミングに自分がセットアップできてないという話であったり、セットアップ中なのに味方が戦いを開始してしまうってことであったり、あるいは自分が登山中に敵に襲われて単独で死ぬ、あたりが原因でこういう事態に陥る。コミュニケーション難しいからね、ちょっと待っててーって言えないのであるから仕方ない一面もあるかもしれない。自分のセットアップが渋いのはごめんなさいだ。

で、そういう俺のような「不慣れちゃん」なやつは、最初っから機動力のあるキャラを選択することである程度このへんの事情をカバーできる余地が出てくる気がする。キャスディやソルジャーでもたもたしている代わりにゲンジやキリコで壁登りすればいいんだ。山頂まで一直線やぞ。シンメトラでテレポーターだのソンブラでトランスロケーターだの出せばいいんだ。高台まで1秒だ。シンメトラのテレポーターなんて他の味方まで引き連れていけるんだからお得感が強い。ゴリラのジャンプ、DVAのブースト、バティストの溜めジャンプあたりも便利だ。そんな感じで「マップがよく分かってないやつほど機動力があるキャラを選んだほうが味方と合わせやすくて良い説」を提唱する。

強い高台と弱い高台があるのは注意

下にいる相手からの射線をカットできるような機能の備わった高台は強い。また、相手からは簡単にリーチできない (スキルを切らないといけないだとか、歩いていくには遠いだとか) ような高台も強い。逆にいうとこれらが満たされていない高台はあんまり強くないような気がする。マップ毎の定番の「強い高台」は覚えておいて、とりあえず忘れずに余さず活用できるようになるのを練習しとくのが良さそう。とある界隈では「強ポジ散歩」などとも呼ばれるらしい。おもろ。

自分のいるようなランクでは、高台があるにも関わらず地べたでのぶつかり合いになることも多い。それに混じってタンクの後ろからぺちぺちポーク勢になってしまうこともしばしばだ。忘れずに高台だ。